グレーコアは、すべてのゲートウェイ・シャードとコーディネーション・シャードをバックアップする特別なコミュニティ・ガバメント・シャードです。Greycoreには2つの中心的な目的があります。
すべてのミントとリリースに対する第二の署名として機能することで、管理下にある資産の安全性を保証すること(ゲートウェイを参照)、および
安全な乱数を生成することで、シャード選択の均一なランダム性を保証すること(「シャーディング」の項を参照)。
RenVM SubZeroでは、GreycoreのメンバーはRenチームによって選ばれます。RenVM Oneでは、コミュニティのガバナンスによってメンバーが選ばれます。コミュニティのメンバーは、RenVM の成功に関わるメンバーを選ぶことが推奨されます。相互運用性のために RenVM を使用するプロジェクトやプロトコルは、自分たちのエコシステムが成功することで、賄賂に抵抗するインセンティブを得られますし、これらのプロジェクトやプロトコルを支援する投資家も同様のインセンティブを得られます。メンバーシップに関するコミュニティのガバナンスは、Greycoreの分散化を確実にします。
安全性
すべてのミント・リリース・トランザクションに2つ目の署名要件を追加することで、安全性が向上します。これは、敵対者があたかもGreycoreがないかのようにゲートウェイ・シャードを攻撃し、さらにGreycore自体も攻撃しなければならないためです。同様に、コーディネーション・シャードも攻撃が難しくなります。
賑わい
すべてのミントとリリースに2つ目の署名要件を追加すると、素朴に実装した場合、活気が失われます。これは、敵対者が通常のゲートウェイ/コーディネーション・シャードではなく、グレイコアを攻撃することを選択できるようになったためです。
しかし、この問題は、ゲートウェイ/コーディネーション・シャードへのライブリーネス攻撃よりも、グレイコアへの持続的なライブリーネス攻撃を難しくすることで緩和できます。これは、メンバーを選択するガバナンス・メカニズムによって達成されます。グレーコアのメンバーが反応しなくなった場合、ガバナンス・メカニズムによってメンバーを削除することができます。このようにグレーコアの非活動的なメンバーを常に刈り込んでいくことで、グレーコアの2/3までが同時にオフラインになっても、生活感を回復することができるのです。